シヴァ様は、インドの神々の中でも上位にいらっしゃる方でございます。 しかしながら、あまりに大きな力を持っているので、気にくわない人たちもいます。 シヴァのことがきらいな仙人達が、シヴァを殺そうとして呪いをかけた。 だけどさすがにトップクラスの神様。そんなのまったく通じない。 むかついた仙人達は虎を向かわせたけど、シヴァは虎の皮をはいで体に巻き付け踊り始めた。 それなら毒蛇!と蛇を投げたら、シヴァは蛇をネックレスにしてしまった。 怒って悪魔を放ったら、そいつを踏みつけて踊りは止まらない。 これはどうしたことかと仙人達が天界を見上げると、 神様達全員がシヴァの踊りに見入っていたので、 「おお、シヴァこそ宇宙の主!」 と心を改めましたとさ。 シヴァは踊りの神様です。 彼の踊りは宇宙のリズムであり、彼の踊りは世界を滅ぼし、また再生へと導いていく。 印度では、古代から歌と踊りが神聖なものとして重要視されてきました。 神々の前で108の踊りを演じたらしいく、その踊りのポーズは、南インドにある有名なシヴァ寺院にレリーフとしてその姿をとどめています。 チダンバラムっていう寺なんですけど。インド舞踊のバラタナティアムの原型レリーフがあるです。印度映画に歌と踊りがあんだけ入ってるのもこの辺がルーツなんですよね
インドでは、シヴァ様をお祀りしているお寺では「リンガ」をご本尊として、 この石の棒にミルクやお水をかけて清め、一心不乱にお祈りいたします。 この絵は、リンガからシヴァ様が現れたところでございます。どんなストーリーかと申しますと… ある日。 ヴィシュヌとブラフマーが「俺のほうが絶対偉いぜ!」と喧嘩してたら、いきなり目の前にものすごくでっかい柱がビューンと立ち上りました。「この棒の上と下、どっちが早くみてくるか競争しようぜ!」と二人はそれぞれ飛び立ちましたがなかなか棒の限界までたどり着けません。おかしいなあと思ったら、いきなりシヴァが柱からババーンと出てきました。 「フハハハハ!おまえらまだまだだな。この柱は俺のリンガだ!」(・∀・) ヒャッホー!びっくりしたヴィシュヌとブラフマーは、シヴァの偉大さがわかったとさ。 とまあ、宇宙一のアレな話でした。